04 触れなくても消えぬ傷
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「止めてくれなかったら、私がみんなを傷つけてた。ならこれくらいの怪我はなんてことないよ」
と言ったと同時にピオニーに抱きしめられた。苦しい…思い切り抱きしめるから苦しい。
「く、くるじ…」
「そこまでにして下さい。相手は怪我人ですよ」
ジェイドが直ぐに引き剥がしてくれたおかげで窒息死は免れた。珍しく気が動転していたのか「あ、ああ。悪い」と歯切れの悪い返事をする。
「一件落着なら、戻ろっか」
一年ぶりに起こしてしまった"暴走"…今度こそ、その理由を訊かれるだろうと思って、誤魔化す様にアスランたちが待っているだろう合流地点に歩き出す。ごめんね、まだ話したくないよ。
世話になってるのに隠し事ばかりでごめん…でも、いつかは。