04 触れなくても消えぬ傷
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「紫鶴!」
私の名前…誰だろう……振り返ると金髪の男の人と亜麻色の髪の男の人…その後ろに銀髪の男の人がいた。私を知っていの?目を開いて私を見てる。
「紫鶴!」
どうしてそんな…泣きそうな顔で私の名前を呼ぶの?あなたは…誰?
「だあれ?」
首を傾げる私を三人は目を見開いて見る。なんでだろう…
「…様子がおかしい。いつもの彼女とは思えない」
「賊は放って置いても大丈夫そうですね…戦意を感じられません」
銀髪の人が眉を寄せて、亜麻色の人が眼鏡を押し上げる…金髪の人はただ、私を見てる。何だろう…私、あの人達知ってる?
「それより紫鶴だ!…遅いと思ったが、どうなってるんだ?」
金髪の人が叫ぶ。それを聞いて他の二人も頷く。
この人たち…私の邪魔をするの?なら――
「…邪魔するなら…あなた達も斬るよ」
手の中の刀を構える。邪魔するなら斬る…けど、この人たちは強い。こんな連中とは違う。
「!?」
「おかしいどころではないですね」
「…ジェイド」
何かこそこそと話し始めた。めんどくさいなぁ。
いいや、斬っちゃえ。待っているのが面倒くなって三人に向かって私は走り出す。
「ちっ…いいな」
金髪の人の合図で他の二人が私に向かってくる。一人は腰の剣を抜いて、もう一人は…何処から出したんだろう。いつの間にか槍を持っている。
「カーティス大佐!」
「分かってますよ」
二人が同時に武器を振り下ろす。そんなの構わず斬り込もうとした時、二人が同時に横に飛んだ。それに気を取られていたら、目の前からもう一人の人が…しまった!と思ったときには腹部に痛みを感じて、そこで…
痛い…お腹痛い。何処かで似た様なことがあったような…。そう思いながら閉じていた瞼を開く。