28 見つけらねれば己が示せ
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「完全に降下したようです。パッセージリングにも異常ないですね」
ふーっと安堵の息を吐いてジェイドがそう言うとルークは表情を緩ませ、よかったと口にする。
「……へへ、何かうまく行きすぎて、拍子抜けするぐらいだな」
「あんまり調子に乗らない方がいいんじゃないですかなぁ?」
無事に降下出来たことにホッとするルークにアニスの一言。その一言に、そうかもと少しだけ怯えたような表情に変わる。しおらしいな、と目を丸くするガイにルークは小さく首を振った。
「調子に乗って取り返しのつかねぇことすんのは……怖いしさ」
ルークにとってアクゼリュスの事はトラウマ意外何物でもないんだ。ギュッと拳を握りしめて地面を睨みつける。
「ティア。んな顔しなくても、俺、もう暴走しねーって」
「ううん。そうじゃないんだけど……」
降下作業が終わった辺りからなんだか顔色が悪い気がする。待ってる間、みんなそれなりに会話を交わしていたのにティアだけはあまり口を開いていなかったな。
「きっと疲れたんだよ。なんだかんだで降下に丸一日以上かかってるもん」
と、アニスが言った瞬間、ティアが倒れた。彼女が倒れたことにも驚いたけど、ガイにも驚かれた。私で気付いたんだからジェイドが気付かないわけがない。一番側にいたはずなのに、ティアを支えるどころか近寄ろうともしない。明らかにおかしい。
「おい、大丈夫か!?」
「ごめんなさい、大丈夫よ」
すぐさまルークが駆け寄りティアを抱き起こす。どっと疲れが出たのか、それとも別の何かがあるのか。
「ジェイド」
「あなたもですか」
見るところは一緒のようだ。とは言っても私は確認しただけなんだけど。たぶん他のみんなも何となくでも気づいてるだろうけどね。今は触れない方がいいかな。