28 見つけらねれば己が示せ
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「はうっ!?」
「きゃっ!」
橋を渡ろうとしたときにグラグラと地面が揺れた。立っていられないほどじゃないけど、突然の揺れに驚き足を止める。
「橋が揺れてる?」
「……橋だけじゃないわ。この地下都市全体が揺れているみたい」
微かに聞こえたズズズッという重たい音は地面が揺れた音。ジェイドは微弱だけと譜術を感じるという。ただそれはジェイド以外には感じられなかった。
「罠か?それとも……」
「敵ですの?」
いずれにしても進むしかない。慎重に行こうというルークにジェイドがちゃちゃを入れつつ先へと進む。
「な、なんだ!?地震!?」
「違います。これは……」
「危ない!」
さっきより大きな揺れ。地震と似ている揺れに警戒していれば、突如巨大な魔物が現れる。まるでサソリのようなその魔物は私たちへと襲いかかってきた。ちょこっとご機嫌斜めな紫鶴ちゃんだから憂さ晴らしさせて貰っちゃおう!と腰の刀を鞘から抜く。
「こいつは一体……?」
差ほど苦戦することなく撃退したけど、あまりの突然のことで今になって疑問に思う。
「創世記の魔物じゃないかしら。以前ユリアシティにある本で見たことがあるわ」
ただ、こんなに好戦的ではなかったと思うと息絶えた魔物を見下ろして言うティア。その後魔物は光を放って消えてしまった。
「ここは以前神託の盾の六神将が来ていましたわね。彼らが刺激したのでは?」
「遺跡を守ってるだけしもしれないぜ」
「なんでもいいよぅ。とにかくもうこんなのが出ないことを祈るって感じ」
アニスの言うように出なければいいと思う。一々戦うのも面倒だし、時間も勿体ない。
「あなたも今日は随分好戦的でしたね」
「虫の居所が悪いのー」
ぷぅっと頬を膨らませれば、なるほど。と返ってきた。それでわかるんだからジェイドって凄いよね。