28 見つけらねれば己が示せ
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「パッセージリング~パッセージリング~」
アッシュと別れてザオ遺跡へとやってきた。中に入るとすぐにアニスが一人先を歩き歌い出す。うーん、なんとも和やかな歌だね。
「緊張感が皆無ですわね」
「はは、いいじゃないか……それより、アッシュの言葉をそのまま信じて大丈夫なのか?」
過去の蟠りと言うのはそんな簡単には消えないのか、ガイのアッシュに対する態度が宜しくない。それもさっきオアシスで会ったときと変わんないけど。それがナタリアには気になるらしく、アッシュを信じられないのかと訝しげな表情を向ける。ただ罠じゃないのかと思うと言うガイにティアも可能性は否定できないと賛同する。
「パッセージリングの性質を考えても、情報は正しいものだと思いますよ。ただし、彼なりの目的と意図があり、私たちを利用しているのは確かですがね」
情報は間違いないだろうが何の罠がないとも言えない。ジェイドの言葉にみんなは黙り込む。否定が出来ないから。紫季の考えもわかんないんだからアッシュの考えなんてもっとわかんない。ただ、何かを隠しているのはわかるけど。
「……今は外殻大地を降ろすことだけを考えようぜ。それにアッシュだって外殻大地を消滅させようなんて、考えてない筈だ」
ルークの尤もな言葉にティアがまず頷き、私たちもそれに続く。そんな中に一人先に進んでいたアニスが戻ってくる。
「どうしたの~?ちゃっちゃと終わらせよ~」
「はは……アニスみたいにしてるのが、今は一番なのかもな」
まずは終わらせることを優先。たしかに間違いない。歌ってるときは脳天気だなぁとか思ったけどガイの言うとおり、アニスみたいにしてるのが一番だね。
「よーし!アニス行くよ!」
「紫鶴、待ってよ~」
さっきのアニスみたいにダッシュで奥へと進めばアニスも後を追いかけてくる。