28 見つけらねれば己が示せ
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「やっと来たか……」
オアシスへと行くと確かにアッシュはいた。相変わらず眉間の皺が凄い。頭痛くなんないのかなぁとか跡付かないのかなぁ思っちゃうけどどうなんだろう。聞いたら怒られそうだから聞かないけど。
「話ってなんだよ」
「何か変わったことは起きてないか?意識が混りじ合って、かき乱されるというか……」
どう言葉にしていいのかわからないのか、視線をあちらこちらに動かすアッシュ。
「意味わかんねぇ……おまえが俺と回線繋いでこなければ、変なことは起きねぇし……」
訝しげな表情をするルークに対してアッシュは小さな声で、そうかと言うだけだった。いつもとなんか様子がおかしいけど何かあったのかな?
「アッシュ。何ありましたの?どこか具合が悪いとか……」
今は自分の方が辛いだろうにアッシュの心配をしちゃうんだからどんだけなんだかって思う。ジェイドやピオニーやアスランのことは好きだけど、ナタリアがアッシュに対する好きって言うのとは違うんだよね。そう言えばジェイドに告白されてるけどまだ返事してないや……まぁ、いいか。
「……別に」
「おい、それだけかよ」
そっぽを向いて素っ気ない返事をするアッシュ。でもちょっと間があったのが気になるかも。あとこっちも相変わらずというかアッシュに対してはガイって厳しいよね。仕方ないって言えば仕方ないんだけど。
「……エンゲーブが崩落を始めた。戦場の崩落も近いだろう」
アッシュからの情報にナタリアとティアから悲鳴が上がる。
「このままでは戦場にいる全員が死んでしまいますわ!」
「馬鹿野郎。ここにいたら、おまえも崩落に巻き込まれて死ぬぞ!」
何も知らず戦っている両国の兵士たちを心配するナタリアに間髪入れず怒鳴りつける。怒鳴られたナタリアはビクッと肩を震わせるが、負けじと睨み返す。