28 見つけらねれば己が示せ
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「アスター殿から聞いています。お気をつけて……」
ルークらはともかく私とジェイドはマルクトの軍服なのに頭下げてくれた。それだけザオ遺跡がヤバいのかな。
「ん?ルーク?」
街を出るところでルークが表情を歪めた。そして頭を手で押さえる。……いてぇ……!と小さく唸る。
「また例のの頭痛か?確かアッシュの声が聞こえるんだったな」
顔を顰めたままだけど頭から手を離すルークの側に寄るガイ。少し間を置いてから頷くルークがぽつりと、あいつのレプリカだからと呟く。
「アッシュ……!アッシュは何て言ってましたの?」
今一番弱っているからか、とは言えいつものことかアッシュの名を聞いてナタリアがすぐに反応する。テレパシー?は便利だけど頭痛がオプションについてくるのは嫌だな。
「え……うん……砂漠のオアシスに来いって。話があるってよ」
ガイにはもう大丈夫と合図しながら私たちへと説明する。ティアがヴァンが裏で糸を引いているんじゃないかと疑うが、ジェイドは一概にヴァンの味方とは考えにくいと首を横に振る。
「オアシスへ寄ろう。アッシュの話を聞いてからでも、セフィロトの制御は間に合う筈だ」
「ザオ遺跡へ行くにもどうせ通るんだしいいんじゃない」
オアシスで水も汲んでいけるんだしちょうどいいと思う。これには誰も反対することなくオアシスへと向かうことになった。
「そう言えばアッシュって知ってるのかな」
「何をです?」
砂漠の上をざくざくと歩きながら、んーと指を口元に置きながら言うとジェイドが珍しく目を丸くして首を傾げる。
「紫季がダアトに戻ったこと」
「その事ですか。どうでしょうね」
でもアッシュならわかったように納得しそう。私、お姉ちゃんなのに何にもわかんない。