28 見つけらねれば己が示せ
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「くそ、どうする?今からでもセフィロトツリーを復活させれば……」
「いえ、それは無理だとテオドーロさんも言っていました。ですが……」
パッセージリングをどうこうするならザオ遺跡。けど崩落させない方法なんてないって言われた。他に何が出来るのか。テオドーロさんでわからないものを私たちにわかるなんて到底思えないけど。けど、ジェイドが言葉を濁す。
「大佐!何か考えがあるんですか!?」
「いえ、ツリーは再生できなくても、セフィロトが吹き上げる力はまだ生きている筈です。それを利用して、昇降機のように降ろすことはできないかと」
期待の眼差しをアニスが向ける。提案というか可能性を示唆するが、ただ問題はパッセージリングを操作できるか。こればかりはわからないとジェイドも小さく息を吐く。
「行くだけ行ってみよう。このままだと崩落を待つだけだろ!」
二度の崩落のせいか落ち着かないのか度々を声を荒げるルーク。さっきから置いてきぼりを食らっているアスターは話が見えないと何度か瞬きをする。
「ケセドニアの消滅を防ぐ方法が、あるかも知れないんだ」
「どういうことです?」
やはりそれだけでは話が見えないのか首を傾げるアスターにガイが懇切丁寧に説明する。このままなら説明名人になれるんじゃないかって密かに思うくらい。
「……魔界ですか。にわかには信じがたい話です。しかしどのみち、私たちはあなた方を信じる他に方法はない。住民への通達はお任せ下さい。ケセドニアをお願いします」
まだ見ぬ世界の話なのに私たちを信用してくれて深々と頭まで下げてくれた。なんとしてでもジェイドの言う風なことを成し遂げたい。元々済んでいる人たちは戦線を逃げてきた人たちのためにもなんとかしたい。たぶん説明しても信じない人らが多いだろうし、混乱もするかも知れない。それでもやらなきゃ。