27 進むべき道は何処か?
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「大詠師モース……なんて恐ろしいことを……」
「ふん。まこと恐ろしいのはおまえに兄であろう。それより導師イオン。この期に及んで、まだ停戦を訴えるおつもりですか」
信用していた上司の裏切りにティアもナタリア動揺にショックを受ける。この男に心ないのだろうか。教団の上級職の言葉とは思えない。人の命より預言を取るなんて。
「いえ、私は一度ダアトへと戻ろうと思います」
「イオン様!?マジですか!?」
イオンが班分けする前に考えがあると言ったのはこの事だったのか。ジェイドへと視線を向けたけど、眼鏡を手で覆い小さく首を振った。さすがのジェイドもイオンの真意はわからないんだ。
「ヴァンには勝手な真似はさせぬ……さすがにこれ以上、外殻の崩落を狙われては少々面倒だ」
「力ずくでこられたら…」
「そうなったら、アニスが助けに来てくれよすよね」
前にもタルタロスを襲撃をしたりとかなり強引な手を使ってまでイオンを連れ去ろうとした。そうこられたら、と笑顔で言ったイオンにアニスは目を丸くした。
「唱師アニス・タトリン。ただいまを以て、あなたを導師守護役から解任します」
モースに続いてイオンまでが衝撃的発言。言われたアニスなんか何が起こったかわからないみたいに瞬きを何度もして、キョロキョロし始めた。
「ちょっ、ちょっと待って下さい!そんなの困りますぅ!」
「ルークから片時も離れず御守りし、伝え聞いたことは後日必ず僕に報告して下さい」
騒ぐアニスにそっと近づいて小声でイオンは言った。その意味は、なんだろう。
「頼みましたよ。皆さんもアニスをお願いします。そして紫季……」
「……ああ」
イオンが名前を呼ぶと紫季はイオンの側へと行ってしまった。紫季の側に寄ろうにも兵士たちに阻まれてしまい近寄れない。イオンと紫季はそのままモースと一緒に行ってしまった。