27 進むべき道は何処か?
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「やっと到着か……」
その後も順調に進むことが出来たおかげで大した被害もなくケセドニアに着くことが出来た。キムラスカ兵との接触はなかったけど、魔物には数回襲われた。その際に驚いて逃げた人たちが転んで怪我をするってことはあった。
「あれ?」
「……あれは!」
村人たちが全員ケセドニアに入ったのを確認して私たちも中へと入る。少し奥へと進むと見慣れた姿が目に入った。向こうもこっちに気付いたらしく、ナタリアがルーク!と声を上げる。彼らの中にはちゃんと紫季の姿もあった。
「どうしてここに!?停戦は一体……」
「総大将のアルマンダイン伯爵が、大詠師モースとの会談のためにケセドニアに向かったと聞いて……」
そこで口ごもるナタリアに私たちは目をパチクリさせた。
「せ、戦場を突っ切ったのか!馬鹿かおまえっ!危ねーだろ!」
「思い切った事したねぇ」
怒るルークに呆れる私とティア。ジェイドは微妙な反応。にしても本当に思い切ったことを。バイタリティ高すぎだよ、ナタリアってば。
「あ、あなただって同じ事をなさったのでしょう!?」
売り言葉に買い言葉のように怒鳴って返すナタリア。喧嘩になりそうなところでガイとイオンが間に入り、ともかくアルマンダイン伯爵の元へと急ぐことにした。
「紫季は……どうしてあっちに行ったの?」
「ん?ああ……ちょっとな」
歯切れの悪そうに答える紫季。これ以上聞いても答えてくれなさそうな雰囲気。
「そんな態度をしますと紫鶴がいじけますよ」
「なっ!?……すぐわかるからいいだろ!」
ジェイドの横やりに、ぷいっと顔を背けて先を歩いてしまった。一番被害が少ないと考えたのか無言でガイの隣に行く。
「あんま苛めないでよ?」
と言っても聞いてくれるわけがないんだけどね。笑顔で華麗にかわされちゃったし。