27 進むべき道は何処か?
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「確か……彼は……」
「それで、あいつは今、どうしていますでしょうか?」
嬉々として表情から今度は少し曇らせる。今は開戦してしまった。前線に出されたのではないかと心配しているのだ。
「息子さんは前線には出兵してません」
ただそれだけを伝える。前線ではないけど出兵している。あえて口に出す必要はない。タルタロスの一件も、言う必要はないかな。
「そうですか。マルコが生まれた時、ローレライ教団の預言士に言われたんです」
この子はいずれ高貴な方のお力になるって。だから軍人になるように言われたと、少し目尻を下げて嬉しそうにする。副官になったという事が嬉しいみたい。それで納得したのか、男性はこの場を去っていった。
「マルコってタルタロスのときどうなったんだ?」
「紫鶴が逃がしましたよ」
伝声管から聞こえていたでしょう?とちょっと呆れたように答えれば、ルークはそうだっけ?と頭を掻く。その後はセントビナーへと逃げ延びてグランコクマへと帰還。ジェイドのいない間の第三師団を纏めていた。
「一部の兵たちは神託の盾にやられましたがね」
全ての兵士は助けられなかった。それでも半数以上は助けられたといことだけでも良しとしなければならない。それが、軍だから。
「紫鶴が助けたことは言わなくてよかったのか?」
「必要ないでしょ?」
「自分の部下に助けられて逃げましたと言われて喜ぶ親はいませんよ」
しかも女の子を置いてね、と言うジェイドの言葉にああ、と納得するルークとティア。
「悪いけどあれが最善だと思ったから」
あの状態で誰かを守りながら戦うのは厳しかったし。自分一人なら逃げながらでも何とでもなるしね。まあ、あんまマルコたちには言えないけど。それに大人数であそこで戦うには狭いもん。