27 進むべき道は何処か?
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「ジェイドー!」
日も暮れて今日の移動はここまでとなり、各所に散っていたジェイドたちと合流する。半日そこらしか離れてないのに久し振りな気がして、思わず腰に抱きつく。
「おや、珍しいですね」
「そう?」
「……どんな状況でもそれかよ」
何だかまた呆れた顔をされた。これが私の普通だからよくわかんないけど。ティアなんか額に手を当ててるし。
「けど……なんとか無事にここまでこれたな」
「ええ。上出来です。もっと手間取るかと思いましたが、見直しました」
「うんうん、頑張ったよ」
ジェイドに褒められたからか、照れたように笑うルーク。著しい成長に、私もティアと顔を合わせて笑う。彼の決意は本物で、それが目に見えるようになった。
「紫季たちは大丈夫かなぁ」
「向こうは大丈夫だと思うけど」
カイツールはキムラスカ側の本陣。敵兵がいる訳じゃない。こっちに比べたら向こうの方は安全だもんね。でもちょっと不安があるんだよね。状況が状況だかかもしれないけどさ。うーん、久々に長い時間一緒にいたせいか少し離れただけで今風になるなんて。
「あの……」
今日の状況報告と明日の進路について話していると、一人の男性が近づいてきた。
「そちらの軍人さんたちは、タルタロスに乗っていたそうですね」
私とジェイドを見る。みんなも私たちを見るから、隣のジェイドと互いを見合う。
「ええ。タルタロスを指揮していました。何かありましたか?」
「乗組員にマルコという兵士はおりませんだしたか?」
聞き慣れた名前に、あっと声を上げる。もう一度ジェイドを見ると、意味わからないと言わんばかりに小首を傾げている。意外にもルークも覚えていたらしく、ジェイドの副官だったよなと口にするとその男性は大喜びし自慢の息子だと満面の笑みを浮かべた。