26 背けられぬ真実
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「外殻に戻ったら私たちはエンゲーブに行くけど紫季はどうするの?」
何だかんだでずっと行動を共にしてるけど。私的にはセントビナーのとき助けてくれるとは思ってなかったから。
「一回ユリアシティに寄ってユリアロードでダアトに戻る?」
「……いや」
ダアトに戻った方が動きやすいんじゃないかしら?と言ってくれたティアに首を振る紫季。
「……もう少し、ついて行く」
何か気にかかることがあるのか何だか歯切れの悪い言い方をする。泥の海が広がる外を見て、黙ってしまった。
「ついてくるなら当てにしますよ」
「勝手にしろ」
エンゲーブの住民を避難させるなら手伝いは一人でも多い方がいい。グランコクマまで避難させるとしても、一日二日で行ける距離と人数じゃない。魔物だって出る。上手く陣形を取って守りながらの避難になるはず。
「ありがとね」
「……別に、あんたの為じゃない」
側に寄ってお礼を言うと、チラリと視線をこちらに向けてすぐに戻された。紫季には紫季の考えがあるんだろうけど、手伝ってくれるという気持ちが嬉しくて仕方ない。
「そうだ。ずっと聞きたかったことがあるんだけど」
前々から気になっていたけど聞く機会を逃しちゃって未だ聞けてないこと。
「紫季って、どうやってオールドラントに来たの?」
私は子供を助けたときに車に引かれた。死んだと思ってたけど気づいたらロニール雪山にいてジェイドに助けられた。
「私も気になるー。紫季って二年前から神託の盾騎士団にいたよね?」
突然神託の盾に入団してすぐにアッシュの補佐になったことで少し騒がれたと言うか話題になってたらしい。入団するにも段階って言うのがあるらしい。私は、紫季と一緒でさっさか軍に入隊しちゃったからなぁ。ちゃんと専門の学校があるんだよね。そのせいで最初はネチネチ言われたけど。