26 背けられぬ真実
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「あーやっと終わった~」
「まだ終わってませんよ」
三つの道を解除してパッセージリングへと戻ってきた私たち。けど、特に変わった様子もなく、辺りをウロウロする。
「ティア!ちょっとその譜石に近づいて下さる?」
ナタリアがいきなり声を上げる。私もみんなもどうしたのだろうと彼女の方を見る。ティアも目をパチパチさせながら、ナタリアの言うとおり、パッセージリングの前にある譜石の前に立つ。するとティアの体が光り、譜石は本のように開く。そしてパッセージリングの上部に操作盤らしきものが現れた。
「ティアに反応した?これがユリア式封咒ですか?警告……と出ていますね」
「……わかりません。でも確かに今は解咒されています」
これで制御できると思います、とイオン。そんな中、隣のジェイドが表情を険しくした。
「どうしたの、ジェイド?」
「……グランツ謡将、やってくれましたね」
操作盤を睨みつけるように目を細める。ヴァンの名が出たからか、ティアが不安そうな表情を浮かべる。兄が何かしたのかと問えば、ジェイドは小さく息を吐く。
「セフィロトツリーを再生しないように、弁を閉じています」
「どういうことですの?」
頭上の円形の図や文字を見ただけでさらりとわかるジェイドが凄い。
「つまり暗号によって、操作できないようにされていると言うことです」
「暗号、解けないですの?」
可愛く首を傾げるミュウ。思わず抱き上げたくなっちゃった。それを察したのかジェイドに軽く小突かれた。
「私が第七音素を使えるなら解いて見せます……しかし」
「……俺が超振動で、暗号とか弁とか消したらどうだ?超振動も第七音素だろ」
自分が第七音素を使えないことを悔やむ。こればかりはどうしようもない。更に表情を険しくするジェイドの言葉を遮ったのはルーク。