26 背けられぬ真実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「ただの音機関じゃないな。どうすりゃいいのかさっぱりだ」
「第七音素を使うって、どうするんだ、これ……」
目の前のパッセージリングをどうしていいのか、どう扱っていいのかわからない。そもそも、創世歴時代の音機関って今のと同じなのかな?
「紫季は何か知らない?」
「……いや、俺はセフィロト関係はノータッチだ」
俺がパッセージリングのある所へ来たのはアクゼリュスが初めてだ。ザオ遺跡では扉を開けてないからな、と。アッシュと行動してることが多く、それ以外はヴァンの命令で各所を回って神託の盾兵に指示を出していたらしい。紫季ってば結構優秀なんだ。
「……おかしい。これは、ユリア式封咒が解咒されていません」
「どういうことでしょう。グランツ謡将はこれを操作したのでは……」
パッセージリングを見たイオンが怪訝な表情を浮かべる。ヴァンがパッセージリングを操作して外殻大地を崩落させてるんだよね。あのおっさん、何やらかしてくれたんだか。
「え~ここまで来て無駄足ってことですかぁ?」
「何か方法があるはずですわ。調べてみましょう」
まだ奥に進めそうだと、パッセージリングの裏側の方へ行けば道は三つ。
「こことそっちは譜陣で道が塞がってるね」
「ということは向こうの道を進んで何らかの仕掛けを解除しなければならないようですね」
常に時間に追われる。けどやなくちゃセントビナーは泥の海に沈んでしまう。
「ホントに紫季ってば何にも知んないのぉ?」
「アッシュに全部を教えなかったヴァンが俺にも教えるわけねぇだろ」
アッシュと行動することも多ければ、仲がいいのも知ってる。何かの拍子で外殻大地の崩落させることをアッシュに知られるようなことは避けるはずだ。
「そこまで信用されてねぇよ」
アニスの頭小突いて一人先へと歩いて行ってしまった。いったーい!とアニスが大声を上げたのは言うまでもない。