26 背けられぬ真実
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「セントビナーの周辺のセフィロトを制御するパッセージリングはどこにあるの?」
「シュレーの丘だ。セントビナーの東だな」
ティアの問いにテオドーロが答えると、イオンが思い出したように口を開いた。前にタルタロスから連れ出された先がシュレーの丘だったと。その時はアルバート式封咒とユリア式封咒で護られていたから心配していなかったと、表情を曇らせる。
「アルバート式封咒はホドとアクゼリュスのパッセージリングが消滅して消えました」
ユリア式封咒は約束の時まで解けないはずだったとこちらも表情を堅くした。それに関しては誰がやったのか察しがついている。ヴァンがやったのは間違いない。ただその方法がわからない。
「グランツ謡将がどうやってユリア式封咒を解いたのかは後にしましょう。パッセージリングの操作はどうすればいいんですか?」
「第七音素が必要だと聞いています。すべての操作盤が第七音素を使わないと動かない」
第七音素、か。ちらりと一人壁により掛かっている紫季を見る。同じ姉弟なのにこうも違いが出るなんて。ティアとヴァン、ルークとアッシュとナタリアみたいに血族で継がれるかと思ったけど。
認識が違うのか、私がおかしいのか。
「それなら俺たちの仲間には、三人もいるじゃないか」
「わたくしとティアとルークですわね」
「紫季もだよね?」
私ではなく、アニスがその名を出すとみんな一斉に紫季を見る。
「……見んな」
全員に見られた紫季はふんっと鼻を鳴らしてそっぽを向く。
「お前らに手を貸すなんて言ってないからな」
「ならここでお留守番してますか?」
またここで挑発するんだから。間髪入れないジェイドの言葉にカチンと来たのか、振り向きジェイドを睨みつける紫季。
「……誰も行かないなんて言ってない」
「では、出発の前に紫鶴と紫季は話があります」
どこか場所をと訊ねれば、ティアが自分の家へと言ってくれた。