26 背けられぬ真実
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ただ落ちていくセントビナーを見届けつつ、私たちはユリアシティに辿り着いた。元帥たちはこの街の人らに任せて、私たちは待ちかまえていたテオドーロに案内され、会議室へと来ていた。
「単刀直入に伺います。セントビナーを救う方法はありませんか」
半分身を乗り出しそうなのを耐えて、テオドーロに訊ねるルーク。セントビナーは落ちないと言った彼は難しい顔をしている。
「難しいですな。ユリアが使ったと言われるローレライの鍵があれば、或るいは……とも思いますが」
テオドーロの言葉にルークは聞いたことあるような、と頭を掻く。それについてジェイドが説明する。ローレライの剣と宝珠のことを指す。プラネットストームを発生させるときに使ったもので、ユリアがローレライと契約を交わした証とも聞く。その説明にテオドーロが頷く。
「ローレライの剣は第七音素を集結させ、ローレライの宝珠は第七音素を拡散する。鍵そのものも第七音素で構成されていると言われているわ。ユリアは鍵にローレライそのものを宿し、ローレライの力を自在に操ったとか……」
その真偽はともかく、セフィロトを自在に操る力は確かにあったらしい。しかもローレライの鍵は、プラネットストームを発生させた後に地核に沈めてしまったと。それはそれで勿体ない。どうしようもないのかなぁと呟く。
「……いえ、液状化した大地に飲み込まれない程度なら、或いは……」
テオドーロが発した言葉にルークが食いつく。もちろんみんなもその方法があるならばと、互いの顔を見合わせて頷く。テオドーロが言うには、セフィロトはパッセージリングという装置で制御されていると。パッセージリングを操作して、セフィロトツリーを復活させれば、泥の海にも浮かせられることぐらい出来るだろう。