25 希望は常に
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「ともかくユリアシティまでは一緒だね。それに……」
「話は聞いてやるよ」
向こうに着いてからな。と腕を組んでそっぽを向く紫季。
「しかし、セントビナーでは息がピッタリだったな」
「ええ、素晴らしかったですわ!」
長年離ればなれでいたとは思えなかったほど。そう言われるとそうなんだけど、あの時は細かいことは考えてなかったな。でも動きやすかった。ジェイドとは別の意味で動きやすかったな。まあ、ジェイドは私の動きを読んで動いてくれるからだけど。
「同じ流派だからだろ」
「でも私には紫季が次にどう動くかわかったよ?」
だから思うがままに刀を振れた。何も考えず、体の動くまま。
「刀に譜銃に第七音素かぁ……紫季ってば能力いっぱいだね」
「紫鶴は突っ込む専門ですからね」
何でも器用にこなせていいなぁと思ってれば茶々をいれるのが一人。誰なんて言わずと知れてるから若干腹立つけど。ついでに否定も出来ないから返しようもない。
「猪突猛進……ピッタリじゃんか」
「はい!紫季も黙る!」
なんでみんなして私を苛めるかな?考えてるとこはちゃんと考えてるのにな、まったく。
やっと、やっと触れられた。長かった。ずっと会いたくて会いたくて仕方かなかった。まだ、事の真相を知らない彼に、本当のことを話せるときが来た。彼にとって辛いものなのか納得できるものなのかはわからない。私の罪を開き直るつもりもない。話を聞いて、それでも私を許せないというのなら仕方ない。相容れないものだと、思わざる得ない。私は、死ぬわけには行かないから。守りたいものがあるから。