25 希望は常に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「どっちかと言うと紫鶴より紫季のほうがお兄さんみたーい」
このやり取りを見てアニスがほへ~と瞬きをさせながら言った。
「どっからどう見ても私のほうがお姉ちゃんでしょ!」
「まあ、紫季のほうが落ち着きがありそうですけどね」
何言ってんのよ!と腰に手を当てると前からムカッとする一言が飛ぶ。ギロリと睨めば少しだけこちらを振り返り笑みを浮かべるジェイド。
「……ですが、紫季のほうは紫季のほうで紫鶴が大好きのようですしね」
「なっ!?ば、馬鹿じゃねぇの!」
うわぁ、あくどい笑み浮かべてるよ。私だけじゃなく紫季までもおもちゃにされてる。でもちょっと嬉しいな。
「私も大好きだよーっ!」
「は、離れろ!てめぇ!死霊使い!何のつもりだ!?」
嬉しいから抱きついてみる。飛びつくように抱きつくと紫季は顔を真っ赤にして私を引き離そうとする。簡単には離れてあげないけど。
「おや?私は本当のことを言っただけですよ?」
「……この野郎……」
したり顔のジェイドを睨み付ける紫季。へぇ、ジェイドってば結構紫季のこと気に入ってるんだ。珍しい。色んな意味で、珍しい。
「……おもちゃだな」
「……おもちゃだね」
「……哀れだ」
側にいるルークたちが言葉通り哀れな表情で紫季を見る。うーん、楽しいんだけど居たたまれないような。でもそれはそれで可愛いからいいんだよね。
「何笑ってんだよ。てか離せ!」
ずっと前からこんな感じいたみたいで楽しくて、クスクスと笑ってれば無理やり引き剥がされる。そのまま、ぽいっと押された先はアニス。どうせだから勢いのまま抱きついてみる。私が抱きつけばアニスも抱き返してくれた。