25 希望は常に
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「おおーいっ!早くしてくれ!扉が壊される!」
「あ、忘れてた」
ずっとガイ一人で扉を押さえてくれてたのにすっかり忘れてた。悪いことしたかな。ティアがアルビオールの二号機を訊ねると、アストンさんがアルビオールは完成しており操縦士も準備を完了していると。
「よし。外の兵士はこちらで引き受けるぞい。急げ!」
「ですが、外の兵はかなり気が立ってますわ。わたくしが名を明かして……」
ここの年寄りは元気だよ。あれだけ外で暴れてる兵士を相手にしようなんて。それを聞いてナタリアが前へと出るがタマラさんが首を横に振る。時間がない。その言葉に黙ってしまう。そしてアストンさんは夢の大空へ旅立てと背を押してくれる。それに応えるために私たちは頷き、アルビオールへと走り出す。タイミングを見てガイも扉から離れ走り出す。視界の端には突入してきたキムラスカ兵とその前に立ちはだかるイエモンさんたちの姿だった。
「お待ちしておりました」
「あんたは?」
アルビオールの中にはいると額にゴーグルを付けた金髪の女性。年なら私たちと変わらないくらい。にっこりと微笑み頭を軽く下げる。
「私は二号機専属操縦士ノエル。初号機操縦士ギンジの妹です。兄に代わって皆さんをセントビナーへ送ります」
彼女が操縦士。年の代わらない女の子がこの飛行機を操縦するんだ。なんか、カッコいいなぁ。
「よろしく頼む!」
「さあ、行きましょう!」
ノエルは私たちに座席に着くように促し、自身は操縦席に座る。私なんかじゃ見ただけでは何をしているかはわかんないけど、飛び立つための操作を始める。
「アルビオール、発進します!」
その掛け声とともにエンジン音が響く。一瞬の重力を感じた後は体が浮くような浮遊感。まるでジェットコースターに乗ってるかのように。思わず瞑ってしまった目を開ければ眼下には青い海が広がっていた。これで、助けに行ける。