25 希望は常に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「おお!帰ってきおった!今アストンが浮遊機関を取り付けてとるぞ!」
ドッグへと飛び込んだ私たちを出迎えてくれたのはイエモンさんにタマラさんとイオン。焦る私たちに気付く様子もなく笑顔。最後に中に入ったガイが扉の鍵をかけ必死に押さえているのを見てようやく様子がおかしいと気付いたようだ。
「なんの騒ぎだい?」
外からドンドンと扉を叩き、ここを開けろと叫ぶ声に怪訝な表情を浮かべる三人。
「キムラスカの兵士に見つかってしまいました」
「そうか、あんたらはマルクトの軍人さんだったねぇ」
開戦前なら街にいることくらいで咎められることはない。マルクトの陸艦も扱ってるらしい。知らなかった。今にも戦争が始まるって時にその相手、敵国の軍人が街にいれば追いかけられるのは当たり前か。にしても本当にタイミングが悪い。
「陸艦と言えば、おたくらの陸艦から部品をごっそりいただいたよ。製造中止になった奴もあったんで、技師たちも大助かりさ」
「おかげでタルタロスは航行不能です」
にんまりと微笑むタマラさん。ごっそりってどんだけ持っていったんだか。まあ、ジェイドがいいと言ったんだからいいんだろうけど……いいのかな?私に責任はない。うん、ないね。
「でも、アルビオールがちゃんと飛ぶなら、タルタロスは必要ないですよねぇ」
「『ちゃんと飛ぶなら』とはなんじゃ!」
必要ない訳じゃないと言う前にどこからかアストンさんが怒声を上げながら現れた。わしらの夢と希望のアルビオールは、けして墜落なんぞせんのだ。と怒るアストンさんにルークが冷静に墜落したじゃんと突っ込む。
「失敗は成功の元?」
「お、いいこと言うのぅ」
これで飛べ場の話なんだけど、とは言わず。またアストンさんに怒られちゃう。あんまり怒ってばっかだと血圧上がっちゃうんじゃないかな。ともあえて言わないでおこう。