25 希望は常に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「助けて下さって、ありがとうございます」
アルビオールの中から出てきたのは銀髪の青年。見るからに爽やかそうなその青年は、私たちを見て頭を下げる。彼がこのアルビオールの操縦士。
「怪我はないか?」
「はい。おかげさまで」
なんか……アスランと被るかも。銀髪で好青年って。あ、アスランはある意味、問題があるかも。彼には何もないといいな。
「話は後にしましょう。浮遊機関も回収できたし、時間が惜しいわ」
ティアの言葉に頷き、急いでシェリダンの街へと戻る。道中ほとんど魔物が出なかったのは運がいいかも。そして街に戻るとすぐにギンジは回収した浮遊機関を持ってドッグのほうへと走っていった。
「私たちも行こっか」
「そうだな」
どれくらいで取り付けられるのかわかんないけどここにいても仕方ないしね。真っ直ぐにドッグへと歩き出す。
「おまえたちか!マルクト船籍の陸艦で海を渡ってきた非常識な奴らは!」
「む?おまえらはマルクトの軍人か!?」
その道の途中で突然発せられた声。その声にみんなで一斉に振り返るとそこにいたのはキムラスカの軍人。私とジェイドの存在に気付き更に声を荒げる。マズい……とジェイドと視線を合わせる。こんなタイミングでキムラスカ兵に見つかるとは。というか堂々とタルタロスをキムラスカ領地に着岸させればバレるか。戦争のため兵士が駆り出されてるって聞いたから平気かなってちよっと思ってたのに。
「まずい……!」
「とりあえず逃げよっ!」
ここで捕まっては元も子もない。相当な急ぎ足で移動して大きな魔物との戦闘までやったから結構疲れてるってのに、まさか街の中で全力走させられるとは。
「もーいや!」
「ほらほら急がないと追いつかれますよ」
涼しい顔して走ってるコイツが憎い。私の倍近いおっさんとは思えない。常々思うけど化け物なんだよね。ジェイド込みで私の周りの人間って。