25 希望は常に
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「さて問題です。私たちは間に合うでしょうか?」
「……おい」
「紫鶴!冗談でも止めて」
メジオラ高原に到着すると入り口からアルビオールは見えた。すぐにでも落ちそうだった。二方向から発射装置を使わなきゃいけないから二手に分かれて早急に発射地点へと向かう。風が思ったより強い……
「強ち冗談ではありませんよ。この風ではいつ落下してもおかしくはありません」
「それなら尚のこと急がないとな」
私とジェイドはルークとともに左のルートに。念のため回復役にティアも同行してもらうことにした。入り口から見た様子だと一時間も持たないだろうな。
「もうそろそろ目的の地点に到着してもいいころだな…」
「ルーク!下がって!」
辺りを見回すルークが一人前と歩き出す。けどその先から不穏な気配を感じた。それと同時に魔物の咆哮が響いてきた。その声に一斉に武器を手に取り身構える。時間がないという時に限って現れるものだ。舌打ちをしたくなるのを堪えて鞘から刀を抜く。面倒だけど倒さなければ先は進めない。
「さっさと終わらせますよ」
「ラジャー」
時間なんて食ってられない。短時間で仕留めなきゃ。出来るだけ多くの傷を付けてジェイドの譜術でぶっ飛ばしてもらおう。その方が早い。
「先に言っておきますが派手な術は使いませんよ」
下手に使って振動を与えてはアルビオールが地面へと落下してしまいますからね。と言われた。確かにと頷くしかなくて、隣のルークと目を合わせて目の前の魔物へと斬りかかる。
「ルーク!そっちお願い!初めの式―霧幻」
「わかった!――崩襲脚!」
霧幻を使って魔物の背後へと回ると同時にルークが剣技を放つ。好きが出来にくい技を放ってくれたから私が後ろに回って構え直す頃にはルークも体勢を立て直していて一緒に斬りつける。前と後ろを同時に攻撃された魔物は悲鳴を上げる。