25 希望は常に
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「どうする?」
「メジオラ高原は魔物の巣窟ですよ」
救助隊が逆に遭難しかねないとジェイド。ここはキムラスカ領だから私にはわかんないけど、ジェイドってよく何でも知ってるよね。
「あなたが知らなすぎなんですよ」
「人の心ん中を読まないでよ!」
そりゃあ興味のないことは進んで知識を得ようなんて思わないけどさ。
「でも話を聞く限り、墜落した浮遊機関がないと空を飛べないみたいだわ」
「とにかく、まずは浮遊機関を借りられないか相談してみよう」
何はともあれ話をしなくては何も始まらない。私たちは三人の老人を追うことにした。どこにいるんだろう?
「にしても、飛行機ってこっちじゃ貴重なんだね」
「ひこうき?」
街の入り口の方へと戻る途中、ふと当たり前の疑問を口にする。オウム返しするのはルーク。何だそれ?と彼だけじゃなくみんなも首を傾げた。うーん、やっぱそう言う反応か。
「これから借りる浮遊機関と一緒だよ…たぶん。要は空飛ぶ乗り物」
「紫鶴の世界にはあるのですか?」
空を指さしクルクルと回す。イオンの問いに真っ先に「そうなのか!?」と反応したのはこれまたやっぱりガイ。さすがは音機関マニア。
「たくさんあるよ。それがないと困るしね」
海外行くにも船より断然速いし。国内だって数時間で移動出来る。もはや生活にもビジネスにもなくてはならないもの。
「国内だけじゃなく国と国を繋ぐ大事なものだよ」
オールドラントに来てもう三年。その間にあれがどれだけ便利なもので当たり前な物だったかを忘れるには十分な期間だったみたい。
「す、すごい!もっと……ぬぉっ!」
「ここでゆっくり話をしている時間はありませんよ」
話を食いついてこようとしたガイの頭を掴んでひっぱいくジェイド。まあ、助かったと言うべきなのかな、きっと。