25 希望は常に
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暴落しかけているセントビナーの住民を救うべくシェリダンへ向かう私たち。正直気持ちが逸っている。折角、紫季と話す機会が出来たって言うのに、ゆっくりと話せなかった。互いにちゃんと話すためにシェリダンへ飛行実験をしてるという乗り物を借りるべく進んでいる。
「あれ、なんなの?」
シェリダンに到着し、どこに行っていいのかわからずとりあえず奥の方へと足を向けた。そこで老人三人が何やら騒いでいた。
「何かあったんですか?」
浮遊機関の事も聞かなくちゃいけないし、何か困ってるのかとルークが声を掛ける。ルークが声を掛けてようやく私たちの存在に気付いたようで三人がこちらを振り向く。
「……アルビオールが、メジオラ高原に墜落したんじゃ」
突然現れた私たちに少し怪訝そうにしても言い争っている原因を話す。アルビオール……墜落って事は、
「アルビオールって古代の浮遊機関を積んだ、あれか!」
それに真っ先に声を発したのはガイ。さすがは音機関マニアだね。街に入るまでも大変だったし。
「あちゃー。じゃあ無駄足だったってこと?」
「いや、確か浮遊機関は二つ発掘されたって聞いてるが……」
墜落したんじゃもう借りることは出来ない。アニスの言う通り無駄足だったのかもしれない。元帥たちとともに残された紫季のことを気に掛ける前にガイが希望になる言葉を口にした。それに妙に眉毛の長い老人が、よく知ってるなと感心する。
「そんなことより、イエモン。すぐにでも救助隊を編成して、ギンジと浮遊機関の回収を!」
「そうじゃな。浮遊機関さえ戻れば、二号機にに取り付けて実験を再開できるしの」
ちょっと問題発言じゃない?と思えば、眼鏡のおばあさんが薄情なジジイと溜息を吐き、三人は去って行ってしまった。いや、いなくなられても困るんだけどな。