24 偽りなく君の手を取る
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「ジェイドのせいで怒られたでしょ!」
「何を言ってるんです。私は攻撃しただけですよ?」
ああ言えばこう言う……口で勝てないのはわかってるけど、わかってるけど腑に落ちない。ヤバッ!ティアがまだ睨んでる。
「むきぃーっ!この私を無視するとは!カイザーディストRXの餌食になりなさい!」
放置しすぎたのか、ディストが譜業兵器で攻撃を仕掛けてくる。とは言えあんな大きな物が早く動けるわけがない。私や紫季には大したスピードには感じずサイドへと楽に避ける。
「姉貴!」
反対側に飛んだ紫季の声にそちらへと視線を向ける。すると左手で譜銃を構え譜業兵器へと放っていた。援護をするから一気に行けと言うことなのか。一瞬「姉貴」と呼んでもらえたことが嬉しくて、戦闘中だと言うことを忘れそうになった。
「せいっ!」
紫季の放つ譜銃の銃弾の隙間をくぐり抜けるように再度前へと出て攻撃を仕掛ける。銃弾と共に突っ込んでくるとは思わなかったのかディストが驚愕の表情を浮かべる。てか、後ろからも紫鶴!?って驚きの声が聞こえる。
「メルティラミーナ!」
紫季の放った無数の銃弾がまるで刃のごとく突き刺さる。横一線に当たった銃創の隙間に葛の葉を差し込み銃創に沿って刀を横へと払う。譜銃での攻撃のせいで装甲が脆くなったところから攻撃を与える。接近したままでいればディストからの攻撃がある。一度、紫季の元へまで戻って再度援護をしてもらって仕掛ける。それを数回繰り返せば譜業兵器の足部分は完全に崩れた。
「す、すげぇ…」
「ここまで連携って取れるものなのか?」
私たちの攻撃のせいか手も足も止めるルークたち。自分でも不思議だ。紫季とは手合わせなんてしたことないのに、不思議と何処からどう銃弾が飛んでくるとかどう動くのかとかわかる。ジェイドの時もそうだけど、すごく動きやすい。