24 偽りなく君の手を取る
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
まさか自分がカースロットであんな事をするとは思わなかった。心の奥深くではわかってたのかもしれない。そろそろ全てを話すときだと覚悟を決め、ジェイドたちと共にガイたちがいる宿へと向かった。
「はい、これが紫鶴ちゃんの乙女の秘密でしたー」
ガイのカースロットの解咒に成功し、彼の過去の話を聞いた。ジェイドはすでに調べ済みで、私もまぁとりあえず。みんなは驚いていて、特にルークが。それでも幼なじみで親友って言うのは凄いものだと、と感心した後に私も自分の過去と正体を明かした。幼き頃に両親を事故とは言え殺したことオールドラントの人間じゃないこと、そして紫季との関係に葛城の血のことも。
「あれ?反応薄っ!」
「まあ、当たり前でしょう」
こんな話をそんな締め方すれば、とジェイドに溜息を吐かれた。暗い話は好きじゃないから少しでも明るくって思ったのに寧ろ逆効果。みんな開いた口が塞がらないようで、ポカンとして私を見ている。
「ま、マジで?」
やっと口を開いたのはルーク。それでも目は丸くなったまま。
「嘘は言わないよ。てかみんなが知りたかったことでしょ?」
暴走をして以来特にそう思っていたはず。私のことはジェイドだけじゃなくピオニーまでが保証してたからまさかオールドラントの人間じゃないとまでは予想は出来なかったみたいだけど。
「紫鶴ってば紫季と姉弟なの?」
「うん、年子のね」
そう言えばまだ紫季がこの世界に来た経緯を聞いないな。次に会った時に聞けるかな。話、してくれるってアッシュが言ってたし。
「他に知りたいことは?時間もあんまないから早くね」
このあとセントビナーに行くことを考えたらそろそろ出発しないと。正直、一刻を争うのは間違いなんだし。