22 帰りし白き場所で
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「タルタロスの点検が終わりました。いつでも出発できますわ」
朝、チェックアウトを済ますとロビーにネフリーが現れた。わざわざ報告に来てくれたんだ。
「さあ、それじゃあグランコクマに向かおうか」
「ええ。一刻も早く、セントビナーの崩落の危機を皇帝陛下にお知らせしないと」
そのためにまずはローテルロー橋を急ぎましょうとナタリアが言うとアニスが思い出したのかうげぇ、と肩を落とす。
「はあ……その後は徒歩か……ねぇ大佐~♪疲れたれたらおんぶして~」
「お断りします。年のせいか体の節々が痛むんですよ」
アニスのお願いを即座に断り、グランコクマはテオルの森を越えなくてはならいと教える。ついでに、私のような年寄りには辛いですよ。若い皆さんが私の盾となって先陣を切ってくれないと。全員が呆れるような事をいい、みんなで溜息を吐く。
「どこに行くの?」
「グランコクマだよ」
あれから意識を失うこともなく、朝はちゃんと起きてきたジョンはルークの隣にいる。大きな目で彼を見上げて問えば、ルークはジョンの頭を撫でてあげる。
それまでは俺たちと一緒だ。と言えばうん!わかった!と大きな声で返事をした。
初めて私が踏み入れたオールドラントの地。あの日からもう二年以上の月日が流れた。たったなのかもうなのか、それだけの歳月を本当の兄妹のように過ごしてきたの彼からのまさかの告白。他の人よりは全然特別な存在だけど、それは異性としての好きと同じか違うかは私にはまだわからない。いつか、ちゃんとわかる日が来るのかな。次は、ようやくあの美しき水の都へと帰れる。