22 帰りし白き場所で
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「あ、俺ネフリーさんトコに忘れ物した。行ってくる」
ホテルに行くとすでに話は通っていて人数分の部屋の鍵を渡される。こんな高級ホテルで一人部屋をタダで泊まれるとあって一番はしゃいだのはアニス。ここまでしてくれたネフリーにみんなで感謝していると何やらワザとらしく声を上げるルーク。
「俺も行こうか?」
「ネフリーさん、女だぞ」
ネフリーの元に行くと言うルークに過保護なガイが自分も行こうかと聞く。それにルークが眉を寄せて大丈夫なのかと言った感じに逆に問う。
「美人を見るのは好きだ」
「ガイも男性ですものね……」
「年上の人妻だよ~?」
そこで自信満々に言うのはどうかと思うけど、きっぱりと言い放ったガイにナタリアはまあ理解できると言う風に小さく息を吐く。アニスはにたりと嫌らしい笑みを浮かべる。自分で何を言ったのかを気づいたのか慌てて首を振る。
「や、違うぞ!変な意味じゃなくて……」
「ご主人様、ボクも行くですの」
「あーもう、うぜぇって!俺一人でいいよ!」
段々話が脱線してる気がする。ガイもからかわれてるって気付かないし。
それにイライラしてきたのかルークは大声を上げてそのままホテルを出て行った。まだからかわれてるガイをよそにミュウがぴょんぴょん飛んでルークの後を追って出て行くのが視界の端に見えた。
「ルーク、もう行っちゃったし、部屋に行かない?」
そろそろ休みたいんだけど。と話を止めに入る。話というか、アニスの遊びというか、まあそれに夢中だったジェイドとイオン以外はようやくルークがいなくなったことに気づいたみたいだ。
「あれ?」
「先行くよ」
ルークのことはネフリーに任せておけば大丈夫。彼女なら悪いようにはしないし、ルークだけを呼び出した理由もあってのことだろう。何となくその理由はわかるけどそこは放っておいて平気だろうし。ひらひらと手を引って私は一人先にエレベーターに乗った。