21 手を伸ばせばそこに
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「アクゼリュス消滅以来、行方不明の軍人が、何者かに拿捕された筈の陸艦で登場――攻撃されてもおかしくない」
「どこかに接岸して、陸から進んではどうでしょう。丸腰で行けば、あるいは……」
今はまだローテルロー橋が工事中の筈だからそこにタルタロスを着けて歩いて向かおうと言うことになった。歩く事になったからアニスが歩くのぅと肩をがっくりと落とす。それしか今のところ方法がない以上は仕方がない。
「紫鶴」
タルタロスへと乗り込み始めるとジェイドに声を掛けられる。
「いいんですか?あんな約束して」
「いつまでも隠しておけないし、グランコクマに着いたらピオニーとアスランに話してルークたちにも話す」
紫季との接触が増えればどういう関係か勘ぐり出すだろう。アニスみたいに恋人関係と思うことはなくとも、ヴァンやアッシュの側にいるから疑われるという事の方が大きいだろうし。
「何も疚しいことはないつもり。原因は別としてね」
「仕方ありませんね。ですが忘れないで下さい。私は、私たちは何があってもあなたの味方です」
語るべき時が迫る。再会の時から何度も衝突したけど、やっと普通に話せた。短い時間だったけどすごく幸せが満たされてもっと話したい。もっと一緒にいたいと思った。けどその時はまたやってくると信じてる。
ただ、少しだけの不安。全てを話しそれを拒絶されるかもしれないということに私でも不安はある。ジェイドやピオニーやアスランが側にいてくれる。それはとても嬉しくて安堵を感じれる。でも、こころから気分は晴れなかった。