21 手を伸ばせばそこに
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「うおおおおっ!?」
あの後、ティアに怒られた私たちは教会へと通じる大階段前に行くと体を仰け反らせて叫び声を上げるガイ。の後ろから現れたのはアニス。んでガイはもはや条件反射というには過敏すぎないかってくらい素早くルークの背中に隠れる。
「アニス!」
「うわっ!アッシュ、髪切った?」
急に現れたアニス。ルークを見るや否や『アッシュ』と呼ばれると、あからさまに表情を変えるルーク。けどルークだとわかると違ったとあっさり言い直したかと思えば今度は考え込む。
「えええ?なんでおぼっちゃまがこんなところにいるの!?てか、後ろにいるのは大佐たち?わっは、これってローレライの思し召し?」
一人で表情をくるくる変えるアニスにちょっとついて行けない。これには呆れるなと言われても無理なくらい。ガイに至っては肩を落として……けたたましいな。と溜息まで吐く。
「アニス、とりあえずイオン様奪回のための戦力は揃えました。お二人はどうされています?」
「イオン様とナタリアは、教会の地下にある神託の盾本部に連れて行かれましたっ!」
さすがと言うかちゃんと仕事してたんだ。と言ったら怒るだろうけど。神託の盾本部、か。どんな所だろう。ちょっと気になる。
「勝手に入っていいモンなのか?」
「教会の中だけならね。でも地下の神託の盾本部は、神託の盾の人間しか入れないわ」
そりゃそうだ。言わばダアト軍の本部ってところだし。軍事機密がたっぷりだよね。他に侵入方法はないものか、早くしなければ戦争が始まってしまう。手段は選んでる場合じゃないかな?とかちょっと物騒なこと考えてたらジェイドに後ろから頭を鷲掴みにされた。
「紫鶴、馬鹿なことは考えないで下さいね」
「はーい」
まだ何しようかまで考えてなかったのに。下手に逆らうと後がうるさいから大人しくしとこう。