20 変わりし君に触れる
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「とーちゃく!……ってあれ?」
「おわっ!?」
「ジェイド!?」
洞窟を抜け久々の日光に喜ぶのも束の間、何故か焦ったようにこちらへと走ってくるジェイド。もしかして遅すぎて迎えに来たとか?
「ああ、よかった。入れ違いになったか心配していました」
「大佐、どうしてここに……」
お、怒られるかなぁとビクビクしながら彼を伺うとどうやら違うのか難しい表情を浮かべている。
「紫鶴はもちろんのこと、ガイに頼みごとです」
この洞窟でルークを待つと言ってたから運が良ければと思ったのか、私が戻らないからまだ間に合うと思った方が正しいかな。
「イオン様とナタリアがモースに軟禁されました」
「何だって!?」
導師詔勅を発令しに行ったイオンとナタリアが……モースに?それは盲点だった。まさかとは思っちゃダメだったよね。元々イオンはモースに軟禁されていて私たちがダアトから出る手助けをしたんだし。
「おや、ルーク。あなたもいらっしゃいましたか」
「……わざとらしい」
「……いたら悪いのかよ」
ルークを迎えに行って四人で出てきたんだからいて当たり前だってのに、全く意地か悪いんだから。いい年したおっさんが七才の子供にすることじゃないよね。
「いえ、別に。それよりモースに囚われた二人を助け出さないと、まずいことになるます」
近くにマルクト軍がいないから私はともかくガイに助力を得たかったと。ああ、言っておくべきだったかな。少し後悔した。
「まずいこって何が起きるんだ」
「……黙っててごめん。アクゼリュスの崩落が原因でキムラスカが開戦準備に入ってるって港で聞いて」
世界は戦火に覆われるかもしれないってのに、敵同士がどうとか考えている場合じゃなかった。