20 変わりし君に触れる
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「……なんだこいつは!?あり得ない!!」
演算機を操作していたアッシュが突然大声を上げる。何事かと皆で彼の方へと顔を向ける。演算機を見て信じられないと言ったように驚愕の表情を浮かべるアッシュに私たちも演算機へと視線を向ける。
「どうしたのですか?」
「見ろ!ヴァンたちが研究中の最大レプリカ作成範囲だ!」
元々気性が荒いのかよほど頭に来てるのか怒鳴るアッシュ。この内容をわかるのはたぶんジェイドだけだろう。演算機に映し出されたものをジェイドが覗き込み、アッシュ同様の驚愕の表情を浮かべる。
「……約三千平方キロメートル!?このオールドラントの地表の十分の一はありますよ!」
「そんな大きなもの!レプリカを作っても置き場がありませんわ!」
待て待て待て。地表と言うことは、大地ってわけで。何百分の一ならジェイドの言っていた小さな島くらいだと思う。それでも大きいだろうけど、でもこれはそれを遥かに越えている。
「置き場がないってより何に使う為なのか、根本的な目的がわからないよ」
こんな大きな物を何に使うって言うんだろう。島なんか作ってどうするの?そんな私の疑問に答え
る人は誰もいなかった。答えられないと言った方が早いかもしれない。
「採取保存したレプリカ作製情報の一覧もあります……これはマルクト軍で廃棄した筈のデータだ」
それを持ち出しのはディストかとアッシュが問えばそうだろうと答えるジェイド。しかも情報は昔消滅したホドの住民のデータでそれをさせたのはジェイドだと言う。
「まさかと思いますが……ホドをレプリカで復活させようとしているでは?」
「……気になりますね。この情報は持ち帰りましょう」
データを抽出するためにアッシュとジェイドが話し込んでいるとアニスがいつの間にかいなくてナタリアと辺りを見回せば奥の方にその小さな姿はあった。