20 変わりし君に触れる
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なんとか外殻へと戻りこの一連の事件を追うためにベルケンドへと向かった。けどより謎へと深まっていくヴァンの動向を更に探るためにあたしたちはタルタロスで次の目的地へと移動する。何故、アクゼリュスを崩落させる必要があったのか……誰にも言ってない。預言通りなのだけど結局はそれを知っているヴァンの手によるも。本当にそれは預言なのか。
「ここは……?」
タルタロスを停泊させた場所はベルケンドから西に行った西ラーデシア大陸にある洞窟。名前はワイヨン鏡窟って言ったっけ。イオンにはタルタロスで留守を頼み私たちは奥へと来ていた。
「フォミクリーの研究施設ですね。廃棄されて久しいようですが」
「洞窟内によく作ったね」
奥には広い部屋のようなものがあった。そこには大きな譜業もありみんなも意外な施設の設備に驚いて見回していた。
「演算機はまだ生きているな」
一つの譜業の前で何やら操作を始めるアッシュの側に集まる。何の躊躇いなく手を動かし操作していく。
「大したものですね。ルークでは扱えなかったでしょう」
「また余計なこと言う」
困ったおっさんだ。倍近く違う……実年齢なら五倍も違う子供につっかかるんだか。まあ、本人はいないけど。
「これは……フォミクリーの効果範囲についての研究……だな」
カタカタと操作しながら演算機から出てきたデータを見てみればその研究内容が出てくる。
「データ収集範囲を広げることで、巨大な物のレプリカを作ろうとしていたようですね」
「大きなものって……家とか?」
うーんと考え、大きいと聞いて想像できる範囲の物をアニスが答えたのに対してジェイドは自分が研究していた頃は理論上では小さな島くらいのレプリカは作れたと。それを聞いて私とアニスは、でか……としか言葉にならなかった。