19 彷徨える心
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「迎えに行くのはご自由ですが、どうやってユリアシティへ戻るつもりですか?」
あ、確かに。私たちはセフィロトを利用して強引に戻ってきたのにどうやって地下世界へ行けばいいのだろう。落ちるの?また落ちるの?
「……ダアトの北西に、アラミス湧水洞って場所にある。もしもレプリカがこの外郭大地へ戻ってくるなら、そこを通る筈だ」
さっきまでショックで口を閉ざしていたアッシュがそっと口を開く。まさか彼がそんなことを言うとは思わなくてみんなも驚きの表情を浮かべる。
「悪いな、アッシュ」
「……フン。おまえがあいつを選ぶのは、わかってたさ」
複雑そうにぎごちない笑みを浮かべ礼を述べるガイに少し悲しそうだけどそう強がるアッシュ。アッシュはアッシュでガイをずっと親友だと思ってたんだろうな。
「ヴァン謡将から聞きましたってか?まあーーそれだけって訳でもないんだけどな」
「どういうことですの」
意味深な言葉を吐くガイは何でもないとだけ言って去ろうとした。
「ガイっ!」
「紫鶴?」
ルークを迎えに行くと言うのなら、
「ルークに伝言。己が強さを知れ。さすればいつしか、己を見つけられるだろう……私の家に伝わる言葉。きっと、ルークなら気付くことができるはず」
私は信じてる。私自身をまだ信じることも許すことも出来ないけど、それでも私は彼の中に見た何かを信じたい。理屈じゃない、何かを。ガイは強く頷いて去っていった。
「ルーク!止めないのですか!」
「その名で呼ぶな。それはもう俺の名前じゃねぇんだ」
ルークが生まれたことでアッシュは名を奪われた。誰が悪い訳じゃないんだけど……なんだかスッキリしない。ジェイドに止められてるから何も言わない…ようにするけどね。