19 彷徨える心
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「ヴァンはレプリカ情報を集めてどうするつもりなのでしょう」
「そりゃレプリカを作るんだとは思うけど……」
研究所の外に出て得た情報を纏める。これといった情報を得た気はあまりしないけど、ただアッシュが知らなかったという話は聞けたのは確かだ。保管計画……名前だけで中身はわからなかったけど。
「……ワイヨン鏡窟に行く」
「西ラーデシア大陸にあるという洞窟ですか?でもどうして……」
「さっきの研究員の話?」
急にさっき研究員が口にしていた場所。そこに行こうと言い出した。
「レプリカについて調べるつもりなのでしょう。あそこではフォミニンが取れるようですし、それに……」
「それに?」
珍しく言葉を詰まらせるジェイドに全員で視線を向ける。誤魔化すかのように笑みを浮かべた彼に追求したところで答えは返ってこないだろう、今は。
「……まあ、色々と。ラーデシア大陸ならキムラスカ領。マルクトは手を出せない。ディストは元々マルクトの研究者ですから、フォミクリー技術を盗んで逃げ込むにもいい場所ですね」
「何でディスト?」
思わず疑問を口にするとジェイドはおや?忘れたのですか。と言われ、うーんと考えると思い出す。ああそうか、これもデオ峠で話が出てたっけ。しかもこの研究所にヴァンが通ってるなら何とかなりそうなものだ。
「……お喋りはそれぐらいしろ。行くぞ」
ちょっとお喋りしてイライラするなら一人で調べればいいのに、なんて言ったら本当に一人で行くか怒鳴るよね。気が短いなぁ……そう言うところはルークに似てるな。これも怒られるだろうな。
「……ぶー。行った方がいいんですか、イオン様」
「そうですね。今は大人しく彼の言うことに従いましょう」
もう面倒で仕方ないと言った感じに頬を膨らませるアニス。イオンは導師としてヴァンの動向が気になるのかな。