19 彷徨える心
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「いいじゃありませんの。わたくしたちだってヴァンの目的を知っておく必要があると思いますわ」
「ナタリアの言うとおりです」
「……イオン様がそう言うなら協力しますけどぉ」
話を戻したのはナタリア。アッシュの彼女にとっての本物のルークの提案だ、乗らないわけがない。が、その提案は間違いではない。イオンも同意するくらいだし……かと言って私らはグランコクマに戻らないわけにはいかない。今回の一件の首謀者なのだ、他国の領土を住人を消滅させたある意味真犯人。
「紫鶴、私も知りたいことことがありますからね。少しの間、アッシュに協力しますよ」
「マジで?」
さっさと報告に戻るかって思った。まぁ、アッシュもタルタロス使う気満々だし、ジェイドもついて行く満々だ。私が止めたって無駄だろうし。
「じゃあ、ピオニーとアスランに怒られてね」
「あの二人はあなたには怒らないでしょう」
ずっと一緒にいるから嫉妬から当たってくるだろうと。うん、まあ…わかる気がするけど、でもそれは私に言われても。そう命じたのはピオニーだし。アスランは……今はどうでもいいか。
「ガイ。どうかした?」
一人考え込むように視線を落としているガイ。ユリアシティを出たあたりから何だか様子がおかしい。すごく不機嫌なオーラを出していて。いつものガイじゃないのは確かなんだけど。場の空気を悪くするようなタイプじゃないんだけどな。これと言って思いつかない。
「……いや、なんでもないよ」
「そ、う」
「ベルケンドはここから東だ。さあ、手伝え」
苦笑するガイが気にならいわけじゃわけじゃない……けどアッシュが痺れを切らして方向転換するように求める。話を遮られてそれ以上は聞けず、ベルケンドへ向けてタルタロスを発進させた。