18 受けるべき報いの道
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「その訳に気付けなかった私も同罪だと思ってる……けしてルークが許されるわけじゃないけどね」
もっとルークに気を配っていたら、もしかしたらもう少し変化があったかもしれない。勝手にどこかに行かないとか。
「今更、かもしれないけどね。事実、多くの人は死んで街が一つ消えた。騙されたとはいえ、ルークは大量殺人犯だ」
これについてピオニーはなんて処断するのかな。彼個人としたら、恩情を利かせてくれるかも知れない。一国の皇帝陛下としては許されざる行為として、キムラスカへ断罪を求めるかもしれない。一応は王族のルークを、見せしめとして民衆の前で処刑する可能性だってなくはない。
「……紫鶴、その……」
「おかしかったのは、確かだわ」
ナタリアが何かを言い掛けるとティアが割り込むかのように呟く。
「まっ、ルークだけが悪人じゃないって言いたいだけ。今、私も含めてみんな混乱してるだけだよ」
だから冷静に判断できない。と思う。ジェイド以外のみんなは下に俯いてしまった。あ、言い過ぎたかな。混乱してるところに。
「ティア。あの少年の様子を見てきてもらえますか?ガイも」
「えっ、あ……はい」
「わかった」
沈黙が続く中、それを破ったのはジェイド。突然呼ばれたティアは目をパチパチと瞬きし、わかりましたと返事をしガイとともに艦橋を後にした。
「イオン様もナタリアも先に休んでいて下さい。アニス、頼みましたよ」
「はーい」
空気を読んでくれたジェイドによって今この艦橋にいるのは私とジェイドだけになった。と、と言うことはお説教タイムかなぁ。崩落直前からかなり無理したから、うん……怒られるんだろうな。過去最高時間のお説教が待っていそうで、正直今すぐ逃げ出したい。それこそ無理なんだろうけどね。