18 受けるべき報いの道
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「あれ、みんなもここにいたんだ」
「そういう紫鶴こそ」
艦橋に入ればルークとミュウ以外の全員がいた。自分だってと言うアニスに私はこの船の乗組員だよ、忘れたの?と返してやれば、そうだったと思い出したように腰に手を当てて言う。
「にしてもさぁ、ルークなんなの?あれ。マジありえないていうか」
「昔は、あんな人ではなかったのに…」
デッキでのやり取りを思い出したのか、急にアニスが切り出す。それに便乗と言うわけでもないがナタリアも胸の前で手を組み悲しそうに目を伏せる。ガイも幼い頃からの親友であり教育係だったからか、そうだなと呟く。ティアとジェイドは何も言わない。
「……僕が、考えなしに扉を開けたから……」
「イオン様は悪くありません!悪いのはルークと総長ですよ!」
セフィロトに通じる扉を開けてしまったことを悔いるイオン。でも悪いのはルークとヴァンというアニスに誰も反論はしない。それが正しいと思ってるから。
「……そうかな」
わかるけど違う。何がどう違う。それをどう証明する。為す術がどこにある。少なくとも今の私には完璧には出来ない。
「紫鶴?」
「本当に、ルークとヴァンだけが悪い?何かも全てあの二人のせい?」
「でもアクゼリュスは崩落しちゃったし、いっぱい人が死んじゃったんだよ!?」
さっきジェイドが言ったとおり今更言っても仕方ないことなんだけど。
「……バチカルを発つあたりから、ルークがおかしかったのはみんなもわかってたよね」
特にデオ峠での一件が一番わかりやすい。あの焦り方……ヴァンに一刻も早く追い付きたい。その理由は?聞いても答えないとしても、そうしなければいけない理由。上手くヴァンがルークを唆した。ヴァンに絶対のルークは必ず騙される……そんな風に擦り込んだ。