18 受けるべき報いの道
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「……せめてルークには、事前に相談して欲しかったですね。仮に瘴気を中和することが可能だとしても、住民を避難させてからでもよかった筈ですし……今となっては言っても仕方のないことかもしれませんが」
繋ぐ言葉が見つからずにいれば、ジェイドは抑揚のない声で、ただ冷たく言い放つように言う。皮肉を込めて、というか怒りを抑えている方が強いかな。
「そうですわね。アクゼリュスは……消滅しましたわ。何千という人間が、一瞬で……」
「……お、俺が悪いってのか……?」
その問いには誰も返さない。ナタリアの言うとおりアクゼリュスに住む人間はあの少年以外みんな死んでしまった。これは変えようのない事実。
「……俺は……俺は悪くねぇぞ!だって、師匠が言ったんだ……」
全てはそうしろと促したヴァンが悪い。超振動を使ったらアクゼリュスが崩落することなんて知らなかった。誰も教えてくれなかった。自分は悪くない。悪くないとキレたように叫び続ける。あまりに自分勝手な発言に全員の顔色が変わった。
「……大佐?」
「艦橋に戻ります……ここにいると馬鹿な発言に苛々させられる」
眼鏡のブリッジに手を置いて表情を隠し、普段より声音を低くし言い放つと艦橋のほうへと行ってしまった。そうとう怒っているな、あれは。少し前の私でも、ルークの態度に憤りを感じ、罵って見放しただろうな。
「なんだよ!俺はアクゼリュスを助けようとしたんだぞ!」
「変わってしまいましたのね……記憶を失ってからのあなたはまるで別人ですわ」
悲しそうな瞳で悲しそうに言葉を発してナタリアもこの場を後にした。そしてみんな、先ほどのルークに幻滅し悲しい言葉と怒りの言葉を言い放ち一人、また一人とこの場を後にする。残ったのは私とミュウだけ。