18 受けるべき報いの道
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「意味が、わかりませんわ」
「昔、外殻大地はこの魔界にあったの」
やっとナタリアが声を発すればティアはみんなから顔を逸らしさらに説明を続ける。信じられないと呟くアニスに同意見のみんな。二千年前のオールドラントは原因不明の瘴気が包んで、大地汚染され始めた。それをユリアの預言で滅亡から逃れた……地殻をセフィロトで浮上させるという計画で。ティアの説明の途中にイオンが加わる。ユリアが関わるのならイオンやティアが知っていてもおかしくないかな。
「それが、外殻大地の始まり、か」
途方もない話だと首を振るガイ。事の発端は二千年も前。想像を超えている。
「ええ。この話を知っているのは、ローレライ教団の詠師職以上か魔界出身の者だけです」
「じゃあティアは魔界の……?」
出身。と続けるようにティアへと顔を向けるアニス。それに釣られるかのように私たちも彼女に顔を向けるが、ティアは変わらず顔を背けていた。その事を隠していたことを悔いているのか、偶然にも似た事態に未だ動揺が隠せないのか。それとも自分が魔界出身ということを知られたくなかったのか。
「……とにかく僕たちは崩落した。助かったのはティアの譜歌のおかげですね」
ヴァンはそれで助かることを知っていたからティアには譜歌があると言い残した。彼女とイオンは助けるつもりだったというのに、側にいて自ら助けるではなくティアに詠わせた。あの男は何がしたい?
「何故こんなことになったんです?話を聞く限り、アクゼリュスは柱に支えられていたのでしょう?」
ティアとイオンの話を纏めるなら私たちが住んでいる大地はセフィロトツリーという柱で支えられていた。それで空中大地として存在していた。けど消滅してアクゼリュスは崩落して今に至る。