18 受けるべき報いの道
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「あー気持ちいい」
真上からのシャワーが気持ちよくてこのまま暫く浴びていたい。髪や肌に着いた泥を洗い落としついでに体中も洗ってしまえ。一足先に悪いけど、野宿続きでお風呂に入ってなかったしね。
「髪は……あとででいいか」
まだ乾いてないし、乾いたら結えば。タルタロス内の自室のクローゼットを漁れば運のいいことに替えの軍服はあった。まあ、神託の盾騎士団の連中もいちいちこんな所まで漁らないだろうけど。
「みんなは……デッキにいるって言ったっけ」
ジョンは一応、ガイとナタリアに任せてはあるから大丈夫だろう。パイロープさんのことは残念だけど、せめてあの子だけでも助かってよかった。
「ジェイド」
「おや、サッパリしましたね」
デッキへと出ればガイとナタリアはすでにいた。ジョンはシャワーで泥を落とした後、適当なシャツを着させて一室で眠っているという。疲労から暫くは起きないだろうと言うことで今はそのまま置いてきたという。
「タルタロスは?」
「何とか動きそうですよ」
「魔界にはユリアシティという街があるんです。多分ここから西になります」
そこを目指そうと言うティアに疑問を持ちながらもそれしかないと言うことで、ジェイドはタルタロスを発進させ西に向けての自動操縦に切り替えた後、艦橋から出てきた。
「行けども行けども、何もない……なぁ、ここは地下か?」
「……ある意味ではね。あなたたちの住む場所は、ここでは外殻大地と呼ばれているの。この魔界から伸びるセフィロトツリーという柱に支えられている空中大地なのよ」
アクゼリュスから崩落して辿り着いた場所。上から降ってきたのだからここが地下かと問うガイにティアが現在の場所についての説明をする。けど私たちには意味が理解できずティアに対して怪訝な表情でしか見ることができない。要は言っている意味がわからない。空中大地って……おとぎ話も甚だいいところだ。