18 受けるべき報いの道
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長い、長い、何ともいえない浮遊感。腕の痛みが少しずつ酷くなるけど、疲労からか何からか急な眠気が襲い、堪えきれなくなり私は崩れた。その後の記憶は当然なく、出来たら生きて帰りたかった……ジェイドと一緒にピオニーとアスランの元へと帰って久々に騒ぎたかった。それも無理なのかな……なんて私にしては弱気なことを考えた。
「……ん……」
意識が覚醒する。ああ、生きてるんだって自覚したのは体を起こすのに腕を怪我していたことを忘れて思い切り体重を掛けてしまい激痛が走ったから。
「……ここ、どこ?」
ゆっくり立ち上がって辺りを見ればどんよりとした雲に覆われて日の光は届かず暗く、泥の海が一面に広がっていた。意識を失う前までのことを思い出す。私たちは確かに崩落に巻き込まれて、落ちていったはず。ジェイド以外の全員がまだ意識を失って倒れているのは確認できた。
「ジェイド?」
「はい、気がついたようですね」
とりあえず名前を呼べばあっさりと返事が返ってきた。目に入った姿に特に外傷は見えなくて安堵する。ジェイドならちょっとやそっとじゃ倒れないだろうけど。
「ここは?」
「私にもわかりません。気がついたらここにいましたが……」
辺りを確認したところ、私たち以外は生き残っている者はいないようです。と淡々、且つ冷静に答えるジェイド。降り立った、と言うべきか、大地には私たち以外の人間も倒れている。でもすでに事切れてると。
「あ、みんなも気がついたかな」
小さな呻き声が複数。ルーク以外の全員が意識を取り戻したようで、軽く頭を押さえながら立ち上がりこちらへと近寄ってくる。大丈夫かと問えばガイたちは頷き、辺りを見回す。ただティアだけは表情が険しくしていた。この惨状を見たらそうなるのも仕方ないか。