誰よりもあなたを…
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「くそっ!」
「おい、アッシュ!何処に行くきだ!?」
アクゼリュス崩落から二日。俺はアッシュとヴァンと共にダアトへと戻ってきていた。崩落からの難を逃れた……いや、そうさせたのはヴァンなんだから逃れて当たり前だ。その当のヴァンはダアトに戻るやいなや先に戻っていたリグレットと共に船に乗りどっか行った。それを確認したアッシュまでも何処かへと行こうとしたのを腕を掴んで止めた。
「離せ!」
「何処行くんだよ!ヴァンにはここにいろって言われてるだろ!」
次の命令があるまでダアトから出ないように命じられている。特にアッシュはアクゼリュス崩落の件を知らされてなかったから俺は目付け役として残るようにも念を押されて言われた。さすがの俺も街一つ消すなんて計画に即二つ返事は出来なかったが、こんな腐った世界を再生するために必要と言われれば頷くしかなかった。
「……お前には関係ない」
「関係ないって…俺は!」
俺の目付け役だろ?なら何も言うことはない。とアッシュは再び歩き出す。が掴んだままの腕を引き行かせないように止める。
「お前……アイツが、紫鶴が死霊使いもろとも崩落したっのによくも平然としてられるな」
いつも以上に眉間に皺を寄せるアッシュ。唐突にその名を出されれば内心ドキリとする。正直言えば気にならないわけがない。アイツに出会うために神託の盾騎士団に入ったんだ。復讐……その為だけにこの知らない世界で生きてきたんだ。けどアイツは一つの街とともに消えていった。直接手は下せなかったけど、これでオレの復讐は終わったんだ。
「お前の目的は分かっている、が」
俺に捕まれた腕を力任せに振り解いたがさっきみたいに逃げるように歩き出すことはなかった。顔を背け、何やら思わせぶりな言い方をするアッシュに眉を顰める。