17 その胸に刻むは…
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「いいのか?紫季は我らの元にいるのだぞ?」
「……あの子は……彼は自らの意志でいるんでしょ?なら私には関係ないよ」
どこまで知っている……紫季は全てを知らないはずなのに。たぶんリグレットらが知っているのは私との関係だけなはず。刃を交わして分かったのは彼は私を憎んでいること。何からの事情があるにせよ自分の意志でいるのなら……私は。
「お前なら、と思ったが……では、力ずくでもお前たちを止める!」
これが戦闘の合図。リグレットは崖の上から譜銃を放ちながら飛び降りてきた。みんな一斉に飛び散り各々、戦闘態勢に入る。
「話をしたいのではないのか?」
「…あんたらの味方になるつもりはない!だから……自力であの子に会いに行く!」
扱う武器が譜銃だというのにリグレットは間合いを積めてきた。左手の銃で殴りつけてきたのを躱すと右手の譜銃を透かさず撃ってくる。それは何とか葛の葉で受け止める。
「ノクターナルライト!」
「甘い!」
後方からティアがナイフを投げつけるが、リグレットはいとも簡単にそれを避ける。けど一度、間合いを開けるには十分だ。
「紫鶴、大丈夫ぅ?」
「あーびっくりした。目の前に銃弾が飛んでくるんだもん」
トクナガの上から声を掛けるアニスに正直さっきのは怖かったと返す。
「終わりの安らぎを与えよーーフレイムバースト!」
「まだだぜ!炎よ集え!魔王炎激破!」
ジェイドの譜術で発生したFOFにガイが技を乗せる。小規模の爆発は動きの早いリグレットには躱されたが、その隙を狙ったガイのFOF技は見事にヒットし彼女は苦痛の表情を浮かべて後退する。
「くっ!レイジレーザー!」
更なる間合いを取るためか譜銃で私たちの足元を打つ。やはり数歩下がり譜陣を展開させる。ここで譜術を使われると厄介だ。