16 堕ち掛けた幸福
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「あれじゃないか!」
砂漠をひたすら東に歩いてようやく見つけたのは今にも崩れ落ちそうな洞窟のようなもの。もう少し奥に進むと入り口も発見できた。
「この中か……」
「中は暗そうですわね」
どこに神託の盾兵が潜んでいるとも分からないから用心しながら奥へと足を進めるが地下へと続くせいか暗く足元が見えづらい。廃工場といいこうも暗いところが続くっていうのもどうしたものか。
「ミュウが火を噴くですの」
「ずっと噴き続けるのか?無理無理」
火なら任せろと言わんばかりのミュウが火を噴けばあっさりとルークに却下された。まあミュウの気持ちは嬉しいけどこの遺跡がどこまで続いてるのかも分からない以上はいくらなんでも無理だろう。てか噴き続けるってことは呼吸が出来ないってこと分かってるかな?
「風があるせいか、周囲に陸艦の痕跡が残ってませんね」
「……ここにイオンが?」
立ち去った後かはたまたまだこの遺跡にいるのか。それ以前に本当にここにいるかって選択しもあるけど、ともかくイオンの手がかりがあるかもだから奥へと行ってみようと言うことになった。
「にてしも暗いなぁ」
「周りは当然だけど足元にも用心しましょ」
辺りを警戒しつつ先へと進む。途中、魔物にも襲われたけどそのあたりは難なく倒してさらに奥へと進んでいく。
「ん?なんだこりゃ?」
「ルーク!うかつに近づいては危険よ」
進んだ先に見えたのはオレンジっぽい光のようなもの。何の警戒心なくルークが近寄るとティアが賺さず叱咤する。世間知らずなのお坊ちゃんだから仕方ない……そう思うのもそろそろ飽きてきた。
「でも、綺麗ですわ。危険そうなものには見えませんわよ」
同じ様に光に近づき眺める。見た目は確かに綺麗で不思議な感じ。音素灯や譜術の光とは違う。