15 それすらか必然か
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「……あと悪いけどさっきのことは……グランコクマに戻ってからね」
「ええ」
「大佐~紫鶴~」
再度「ごめん」と言えばいつものように微笑み返してくれる。今はまだ話せない。私自身が理解できてない以上話せることがない。余計に疑問が残るだけ。グランコクマに戻ったらピオニーにも話して調査に協力してもらおう。
「紫鶴って紫季のこと知ってるのぅ?」
「アニスは知ってるの?」
予想外な質問。アニスが紫季このこと知ってるなんて。神託の盾騎士団だから?
「二年位前かな?私がイオン様の導師守護役になる少し前に神託の盾に入団したんだよ。それ以前の経緯は知らないけど」
「そう、なんだ……」
時間差は差ほどない。これは徐々に調べていくしかないね。あっちは私のことを知ってるみたい……もしかしたら、六神将は私のことを知っているかもいしれない。紫季から聞いていれば……たぶんそうだろうな。ジェイドには後で少しだけど話しておかなくちゃ。
あくまで推測だけど、六神将だけじゃなくてヴァンも知ってるのかな。確か六神将って大詠師派だって聞いたけどにしてはモースの奴は私のこと知らない感じだったな。
「紫鶴?」
「ううん。で、次は何処に行くの?」
「オアシスだよ。タルタロスが立ち去った方角もそっちだからな」
大丈夫かい?と心配の言葉を掛けてくれたガイが答えてくれた。それには大丈夫と返す。次の行き先はオアシス。そこからケセドニア……状況によってはイオンの救出。雨脚が衰えない空を一瞥して放り出されたままの葛の葉を鞘へと納めた。
心は掻き乱された。それはたった一人の人物に。また再会することになるだろう。彼と私は切っても切れない何かで結ばれているから。なら、私はその時まで進み続けよう。
今度こそ、ちゃんと話がしたいから……私は逃げるわけにはいかない。