15 それすらか必然か
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「私たちも行きますよ」
「ああ!――虎牙破斬!!」
「いっきまーす――爪竜烈濤打」
ジェイドの言葉に頷き、ガイ、アニスが攻撃を仕掛ける。ティアとジェイドは譜陣を展開させている。戸惑うルークとナタリアも武器を抜き応戦し始める。
「紫幻―初めの式、霧幻」
「大佐!――アスピール・アクア!」
「慈悲深き氷嶺にて凄列なる棺に眠れ――フリジットコフィン!」
私とティアとで水の属性のFOFを展開させる。ジェイドがそれを変化させて譜術を発動させる。巨大な氷の塊は魔物にヒットし魔物は強力な攻撃にダウンする。
「シュトルムエッジ!!」
「これでくたばりやがれ!――斬影烈昂刺!!」
ナタリアの弓矢が全てヒットしそれと同時にルークが飛び出し最初に繰り出した技で魔物を宙に浮かせ、彼の得意技でもある双牙斬をもう一度入れる。これが止めとなり魔物は動かなくなり音素化して消えていった。
「な、なんだったんだ。この魔物はよ……」
「この辺じゃ見かけない魔物だったな。中身は蜘蛛みたいだったぜ?」
「廃工場ですもの。蜘蛛くらいいてもおかしくはないけれど……」
それにしては大きすぎるとティアが言葉を濁す。刀を鞘に納めてジェイドの側に行き彼を見上げると彼は眼鏡のブリッジをくいっとあげて「ふむ」と何か分かったのか声を発する。
「油を食料にしているうちに音素暴走による突然変異を起こしたのかもしれませんね」
「……はた迷惑な」
実際はこの工場自体に入る人はいないから誰にも迷惑は掛かっていないけど、先を急ぐ私たちとしては迷惑なわけで。これだけで結構、いい時間取られたし余計な体力も使っちゃったよ。
「……あ、あの。ティア」
「何?」
手を胸の前で組んだナタリアが何か言いづらそうにティアに近づく。先を急がなくてはならないというのに何なのだろうかとティアが首を傾げる。