15 それすらか必然か
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「お黙りなさい!わたくしはランバルディア流アーチェリーのマスターランクですわ。それに治癒術師としても学問を修めました!」
両手を腰に当てるナタリア。こりゃあ相当な頑固者かもしれないな。どうやったら帰ってくれるかなぁ。ちらりと隣のジェイドに視線を向ければ「これは面白そうだ」と言わんばかりに、実に楽しそうに笑みを浮かべている。他人事じゃないでしょうよ。
「その頭の悪そうな神託の盾や無愛想な神託の盾、そしてドンくさそうなマルクト兵より役に立つはずですわ」
うわー、ものすごい自信。ああでも、ピオニーより王族って感じがするかな。ピオニーが特殊すぎると言われればそれまでなんだけど。一国の皇帝陛下がサンダルってのがまずありえない。いつでも自身と自信を持っているのは似ているか。いくら自身と自信を持ってってもルークみたいのは困るけどね。
「……何よ、この高慢女!」
「下品ですわね。浅学が滲んでいてよ」
ちょっと本性を現したアニスと何も言いますまいと言ってやりたいナタリア。ティアも呆れて頭を抱えているし。
「これは面白くなってきましたねぇ」
「そう思うのはジェイドだけだよ」
「……だから女は怖いんだよ」
にこにこ笑うジェイドに出るのは溜息だけ。ガイの言いたいことは分かるけど……喧嘩売ってるのかな?ナタリアがある意味、特殊で女をひと括りにされると困るんだけど。よし、後で報復はしよう。何で遊ぼうかなぁ……アニスにも協力してもらって多い掛け回すかな。左右両方から。
「何でもいいから、ついてくんな!」
「……あのことをばらしますわよ」
あのこと?何のことだろう?ルークも何のことだかよく分かんない感じでいるけどナタリアがもう一言何か言えば慌てて彼女の手を引いて連れて行く。離れたところで何かコソコソと話す二人。これはもしかして……たぶん私の考えが正しければこうだろうな。