15 それすらか必然か
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
今私たちは廃工場いる。ルークがヴァンを迎えに行っている間、私とジェイドはこの後に使用するはずだった船を確認するために港に向かった。したら神託の盾の船が中央大海の海域ぎりぎりに船舶させていた。邪魔をされる……それを分かっていて船を出すことは出来ない。
と、言うわけでヴァンに囮として先遣隊と共に船で海に出てもらった。そして更に不運なことにイオンが攫われたとアニスが助けを求めてきた。追いかけようにも街の外には六神将のシンクが立ち塞がり外には出れない。さてどうしようかとあぐねているとガイが出した提案に私たちは乗って今ここにいる。
「ガイってばよく知ってるね、こんなとこ」
「バチカルが譜石の落下跡だってのは知ってるな。ここから奥へ進んでいくと落下の衝撃でできた自然の壁を突き抜けられるはずだ」
まさかこんな所を通って行こうなんて誰も思わないはず。というよりは私とジェイドはこの街の仕組みなんて分からないから十年以上すんでいるガイに頼るほかにはないのは確かなんだよね。
「なるほど、工場跡なら……」
「――排水を流す施設がある」
「そういうこと。ここの排水設備は死んでるが通ることはできるはずだ」
ガイがこの工場に来た意味を説明するといち早くその意味を発したジェイドが答えるとティアがそれに続けた。私とアニスも「ああ、そうか」と納得する。そしてガイも頷き排水設備を通り街の外に出ようと言う。
「まあ、ガイ。あなた詳しいのね」
声は後ろから。私たちの誰も発していない……いやな予感と共に全員で振り返ればそこには先ほど見たドレスではなく、同じ青のワンピースを見に纏い弓矢を背負ったナタリアが立っていた。
「見つけましたわ」
「なんだ、おまえ。そんなカッコでどうしてこんなトコに……」
胸の前で腕を組んだナタリアはゆっくりとこちらに近づいてくる。謁見の間での様子から行くとついて来たがっていたのは分かるけどまさかここまで追ってくるなんて。